中島みゆき一座
2018年2月18日(日)愛知県芸術劇場で行われました
中島みゆきさんのコンサート「夜会工場」とやらに連れて行かれました。
中島みゆきさんのチケットはなかなか入手困難のようでして、私も超有名アーティストのコンサートに行ける事はなかなか無いので、楽しみにしておりました。
が、
中島みゆきさんが凄すぎて、私、完全に場違い状態になってしまったのです。とほほ。
そもそも、「夜会」とは、「工場」とは、というところでして・・・
随分昔から彼女の曲を使用した物語を「夜会」と呼び、演じて、歌ってきたようなのです。
おそらくそれが感動もので、ただのコンサートと違う作品となっていたんですね。
「夜会」にはコンセプトがあり、ストーリーがあり、中島みゆき以外の俳優さん達が演じ、
本人も演技をしながら歌うという、ミュージカル?、オペレッタ?、セットも衣装も照明も
音響も素晴らしい、中島みゆき一座といったところでしょうか。
そうです、その「夜会」を見たこともないのに、「夜会工場」に連れていかれたのです。
客入れから、舞台は緞帳が開いており、つなぎの作業服、帽子をかぶった人たちが忙しそう
に工場内で動く演出がされています。今夜は「夜会」を作る「工場」を見ているのですよ、
という事みたいです。
で、中島みゆきさんご本人が解説してくれたのですが、東京や大阪の小さな会館(小屋)で
何回も「夜会」を公演してきたが、遠方から来る方も多くてそろそろ東京から出かけて行こ
うというのがきっかけだったそうです。
最近では、大阪はホールがめっきり減ってしまい、大阪での公演も中止となっていたそうで
ファンのみなさんには、待ちに待った公演だったようです。
そのたくさん公演してきたダイジェスト版でみせる公演を、今回「夜会工場」と仰っていま
した。はい、待望のファンではない私には、全くわけの分からない、つまらない3時間だっ
たんです。ご本人も、ストーリーになっていないから「ボーッと見るのが正解です。」と
何度も仰ってました。バンマスの方もすごい方で、俳優さん?歌手の方?なのか歌も演技も
お上手でした。
が、私もストーリーを知りたい訳ですよ、全くもってつまらないんですよ、いくら演奏が良
くても、歌が上手でも、ただ中島みゆきの歌声を聞いているだけで良かったのに、なんか衣
装をとっかえひっかえ、舞台装置もすばらしいのに、意味が判らないんです。
なので、家に帰ってから強制連行した相方に随分と怒ってしまいました。
いくら公演チケットが高額でも、犬に小判、もったいない事をしました。
そこで私の最終的結論です。
いくら良いイベントを企画しても、集客できない事、たくさんあります。
田舎の街に住んでいると、ただテレビでよく聞く名前の人が来るだけで、チケットがすぐ売
れてしまいます。
一生懸命考えた企画で、助成金や協賛金をもらうよりも、、ビックネームのアーティスト達
が文化芸術への貢献をすればいいんだと。
そう思うと、中島みゆき一座は、無名のアーティストを採用して、文化の教養が高まるよう
な企画を採用し、コンサートをするべきじゃないか。
もしかして、もう既にそこを過ぎて、今に至っているのかもしれません。
実際に自分にはとても贅沢なつまらない3時間ではありましたが、芸文大ホールのバルコニ
ー席から、有名なアーティストを眺められた事、気づかされた事、勉強になりました。
「夜会」のDVDをちゃんと揃えて、それを予習してから、「夜会工場」に行かねばならぬ
ぞ、と再度相方を叱るのでした。そこには中島みゆきのメッセージが、歌詞以上に込められ
ている事は間違いので。
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